みなさん、こんにちは。
フィリピンの魅力発信ユーチューバーのゆうた(@e_yuuu_)です。
この記事では最新のマニラの治安の状況と渡航前に知っておきたい身を守るための3つのことについて解説しています。
近年では英語留学やリゾート地として人気のある国、フィリピン。
そのフィリピンの中でも首都であるマニラは世界中から人が集まる大都市です。
マニラって治安は大丈夫なの???
初めてマニラを訪れる方にとって、現地の治安ってとっても気になりますよね?
先に結論から言うと、控えめに言ってもマニラの治安は悪いです。。。
マニラに長年住んでいる僕でも近づかないエリアや絶対にやらないことがあります。
この記事を読めば最新のマニラの治安と身を守るため防犯3か条を知ることができます。
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マニラの治安が悪いのか?
今では簡単にインターネットで海外の治安を調べることができます。
更に、最近ではYouTubeなどの動画配信サイトからリアルな映像を見ることも可能です。
しかし、インターネットの中にある情報は必要以上に偏っていることも少なくはありません。
まずはマニラの治安が悪い言われる理由について、公式に発表されている統計情報を使って説明します。
マニラの治安を知る指標、犯罪発生件数は?
マニラの治安を知るうえで一番参考になる資料は、フィリピン国家警察が発表している統計資料です。
以下には日本の外務省のホームページに掲載してあるフィリピン国家警察が発表した公式な統計で、フィリピンの犯罪発生件数が日本の犯罪発生件数の何倍くらいになるのか解説してあります。
(2)フィリピン国家警察が発表した2018年(暦年)の全国犯罪統計によれば,犯罪発生件数は約47.5万件を記録しています。犯罪発生件数は,前年比で約4.5万件(約9%)減少していますが,日本と比べると犯罪件数は未だかなり多い状況です。(窃盗事件,傷害・暴行事件,強盗事件,殺人事件等の重大犯罪発生件数は約8万件(前年比約28%減)が報告されており,そのうち窃盗が全体の30%,傷害・暴行が28%,強盗が14%,殺人が9%を占めています。殺人事件は約0.7万件(前年比約22%減),強盗事件は約1.1万件(前年比約32%減)がそれぞれ報告されており,その件数は,殺人事件は日本の約8倍,強盗事件は日本の約6倍となります。)
統計はフィリピン全国での発生件数なので、マニラだけの統計ではありませんが、マニラの治安が悪いかどうかを知るうえで十分な資料と言えます。
ちなみにマニラはフィリピンの首都でありフィリピン最大の都市で、マニラ近郊も含む都市圏人口は約2300万人にも上ります。
マニラの治安は改善中?
日本に比べてマニラの治安は悪いということが統計情報から知ることができましたが、実はこれでも以前と比べたら治安はとても改善したと言われています。
その理由は2016年からフィリピンの第16代大統領になったロドリゴ・ドゥテルテ氏の存在が大きく影響しています。
ドゥテルテ大統領は、大統領就任直後から麻薬撲滅のために厳しい態度で臨むことを表明し、フィリピン国内で麻薬撲滅戦争が勃発した。
就任後から半年の間だけで麻薬撲滅戦争で6,000人以上が命を落とす結果となりましたが、フィリピン国内の犯罪発生件数は激減。
犯罪者に対してとても過激な態度なドゥテルテ大統領が就任した2016年から犯罪発生件数は毎年減少しています。
マニラの治安が悪いエリア
マニラと言っても実はとても広く、一般的にマニラと言えば、メトロマニラと言われるマニラ市を中心とした都市群のことを差す場合がほとんどです。
メトロマニラは16市と1町により構成されており、地域によっては治安の悪いエリアと良いエリアが存在します。
ここでは代表的なマニラの治安が悪いエリアについて解説します。
マニラ市のマラテ、エルミタ地区
夜遊びスポットとして有名なマラテやエルミタ地区は日本で言う歌舞伎町のような歓楽街。(銀座ではないので注意w)
日本人向けのKTVが建ち並び、夜になると妖艶なネオンが輝きますが、周辺の治安は悪いです。
僕が初めてマラテ地区のホテルに宿泊したときに、日本人の友人と2人で近くのレストランからホテルまで酔っぱらって夜道を歩いて帰ったときに、ホテルのスタッフから身の凄い剣幕で注意されたことがあります。
特に夜道は歩くことを避け、移動はタクシーにするようにしましょう。
周辺には多くのストリートチルドレンがいましたが、2020年現在では、マニラ市長の政策によりストリートチルドレンが激減しています。(どこに行ったのでしょうか?)
マニラ市のトンド地区
東洋一のスラム街として知られるマニラのトンド地区は、旅行本などで立入禁止エリアとして紹介されるほど治安が悪いエリア。(日本に比較できるような場所がありません(汗))
このエリアを一躍有名にさせたのは、「スモーキーマウンテン」と言われるゴミの山です。
かつてはマニラ中のゴミがこの地区に集められていたそうです。
ちなみにあの超有名漫画のワンピースに出てくる主人公ルフィの故郷にある作中内の「グレイターミナル」は、このマニラのスモーキーマウンテンがモチーフとなっています。(作者公認)
さらにちなみに同じく超有名漫画のハンター✖ハンターの作中内にでてくる「流星街」もこのスモーキーマウンテンがモチーフになっているそうです。
周辺には観光地や商業施設はありませんので、基本的には近づくことはないエリアですがマニラの治安を知るうえで覚えておくべきエリアです。
マニラの治安が良いエリア
ここまでの話だけですとマニラは治安が悪いというイメージしかないかもしれませんが、治安の良いエリアもあるので安心してください。
ここでは代表的なマニラの治安が良いエリアについて解説します。
BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)
BGCはもともとフィリピン軍の駐屯地であった場所を再開発したエリアでマニラの近未来都市などと呼ばれています。
特に商業エリアとして開発され、世界的に有名な外資系企業のオフィスや、高層ビルが建ち並び、高級ホテルやレジデンス、デパートなどが次々とオープン。
1度訪れると他の地域との差に驚くこと間違いありません。
綺麗なのは街並みだけでなく、本当にゴミ一つ落ちていないくらい綺麗なんです。
マニラを訪れたことがある人ならイメージしやすいと思うのですが、ゴミが落ちてないんですよ?
今までのフィリピンのイメージを覆すほどの衝撃を受けるかもしれません。
もちろん、治安もかなり良いです。
マカティ
マカティはフィリピンのウォール街と言われているフィリピンのビジネス街です。
こちらもボニファシオ同様に治安は良いです。
マカティはビジネス街だけではなく、高級住宅街としても知られ、周辺には高級ホテルやショッピングモールが並び、旅行客や富裕層から人気のエリアです。
また、マカティにはリトルトウキョウと呼ばれる日本料理店が10~20店舗ほど集まるレストラン街がりますので、旅の途中で恋しくなった日本食やフィリピンで食べる日本食を堪能することができます。
マニラで日本人が巻き込まれやすい犯罪とは?
ここまででマニラの治安が悪いと言うことはご理解頂けたと思います。
ここでは実際にマニラで日本人が巻き込まれやすい犯罪を解説します。
巻き込まれやすい犯罪について事前に把握しておくと、いざというときの対応ができるかできないかに繋がりますので覚えておきましょう。
ぼったくり
日本人がよく巻き込まれる犯罪のひとつにぼったくりが挙げられます。
日本人とわかればタクシーやマッサージなど相場の何倍もの金額を請求してくることがあります。(特にタクシーはひどいので要注意)
金額については事前に確認しておき、ぼったくられそうになっても毅然とした対応をしましょう。(ただし、命の危険が伴う場合ありますので相手を見て話しましょう)
最近では乗車前に運賃が決まっているタクシー配車アプリのグラブが人気です。
誘拐
誘拐はマニラやセブなどの観光客が多い地域で発生しやすい犯罪です。
日本で誘拐というと子供のイメージがあるかもしれませんが、フィリピンの場合は違います。
大人でも子供でも車でいきなりさらわれるケースや睡眠薬を飲まされるケースなどがあり、身代金を要求される場合がほとんどです
詐欺
詐欺もマニラで頻繁に発生する日本人が巻き込まれやすい犯罪といえます。(日本人は他人を信じすぎ!!)
詐欺の場合は、犯罪者がフィリピン人だけとは限りません。
悲しいことに日本人を騙そうとする日本人も多いですし、その他にも母国に帰る飛行機代のチケットがないから貸してほしいという意味不明な外国人もいます。(もちろん返ってきませんよ!!)
マニラに行く前に絶対に知っておきたい防犯3か条
マニラの治安や日本人が巻き込まれやすい犯罪を理解しているだけでは自分の身を守るためには十分とは言えません。
自分の身を守るために必要な防犯3か条を事前に把握しておきましょう。
夜道の1人歩きはしない
当たり前のことのように思われるかもしれませんが、意外とやってしまうのが夜道の1人歩き。
ちょっとそこまで、と思って滞在先をでたら、、、なんてことは普通にありえます。
この夜道を1人歩きをしないだけで、犯罪に巻き込まれる可能性をグッと下げることができます。
日本語で話しかけられたら要注意
マニラという日本から離れた場所で、急に日本語で話しかけられると不意を突かれて、つい親しみを感じてしまいがちですが、そんなときこそ要注意。
犯罪者たちはその不意を狙っています。
例え日本人でも最大限の警戒をしましょう。(お金の話や仕事の話がでたらアウト!)
服装に気を付ける
マニラで高価なアクセサリー、ブランド物のバッグや時計を身に着けて歩くのはやめましょう。
自ら犯罪を招いているような自殺行為と言えます。
また、移動中は動きやすい服装を心がけ、特に靴はスリッパやハイヒールなどではなく、スニーカーなどを履くようにしましょう。
それでも犯罪に巻き込まれてしまったら
どんなに気を付けていても犯罪に巻き込まれてしまうこともあると思います。
もしも、あなたが犯罪に巻き込まれてしまったら絶対に守ってほしいことが1つあります。
それは自分の命を守るということです。
強盗にあったり、ひったくられそうになったら渡してください。
タクシーでぼったくられても口論しないでください。
日本と違って、銃がでてきます。
死んだら終わりです。
まずは助かってから警察や大使館などに報告しましょう。
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まとめ
最後に改めてこの記事をまとめると、
・マニラの治安はドゥテルテ大統領が就任後は改善傾向だが、日本に比べると治安が悪いといえる。
・マニラには特に治安の悪いエリアがあるので、不用意に近づかない。
・日本人が巻き込まれやすい犯罪に巻き込まれないために防犯3か条を徹底する。
- 夜道の1人歩きはしない
- 日本語で話しかけられたら要注意
- 服装に気を付ける
・犯罪に巻き込まれてしまったら、守るべきは自分の命。
フィリピンでの思い出を最高のものにするために、是非気をつけましょう(^^)
これからもフィリピンの情報をたくさん発信していきます。
【2020年8月更新】マニラの治安状況
新型コロナウイルスの影響で、世界で一番長いロックダウンをしているフィリピンですが、それにも関わらず感染者は急増。
更に急速に経済が悪化してしまい、かなり治安が悪くなっています。
渡航制限があるので一般の観光客は入国できませんが、既に現地にいる方はトラブルに巻き込まれないように気をつけましょう。